ローマの休日

「フィナーレ」

４回生の引退、ラストダンス。最初で最後のフィナーレ。

朝、髪上げとメイクに気合いをいれた。

よし。



会場へ到着した。

そこにリーダーがいた。同回のみんながいた。

そのことが、当たり前だと思っていたけれど、

こうやって集合時間に会場の前に集まるのも、これが最後。

へんなの。最後って実感、全然沸かないや。



フィナーレ原稿が配られる。

でも、今見たら泣いちゃうから、家に帰ってから読もう。



ドレスに着替る。

桃ちゃん、ピンクに染めたシューズ。

今日までありがとう。

いくつもの試合を、一緒に乗り越えてきたよね。

桃ちゃんと出た試合、あんまり良い成績は出せなかったけれど、

あなたと踊れることが嬉しかったよ。

あともう少し、一緒に頑張ってね。



ヴィニーズワルツ。

理事のみんなで、外は寒い寒いと言いながら談笑。

初めてのヴィニーズだったから、焦ってリーダーと練習してみる。

本番は思うようにはいかず。

でも、なんか楽しかった。

みんなの着ぐるみ姿とか、ちょっと見たかったかも＾＾



1人目のフィナーレが始まった。

真っ暗な中で、スポットライトがあたる。

手紙が読まれて、曲が流れ始める。

声援があちこちから聞こえる。

他大で全然知らない人なのに、感動した。

その人が4年間ダンスに懸けてきたものが伝わってきた。

やばい、キレイすぎる。泣ける。

今までのフィナーレは、自分の知ってる人じゃないと感動できなかったけれど、

今年は違う。



１つ、また１つとみんなのラストダンスが終わっていく。



阪大のトップバッターの番がきた。

声援が凄くって、あぁ、これがうちの大学のパワーだって思った。

最初から最後まで、涙がポロポロポロポロ。

4年間一緒にいた同回生の最後のダンス。

今までの辛いこと、楽しかったこと、全部知ってる。

そういう思い出、全部全部思い出して、

走馬灯のように頭の中駆け巡って、

一緒にフィナーレを向けられたことが嬉しくて。



それから何人もの同回のダンスが続く。



泣けるダンスもあれば、

会場を沸かせるものだから、楽しくて思わず笑顔になったダンスもある。



その２人のカップルらしさが出るフィナーレの踊り。

どのカップルも、今日のダンスが一番カッコいい。



私の出番はまだまだ先。

でも、刻一刻と、私とリーダーのラストダンスが近づいてる。

なんだろう、なんか、淋しい。この胸が詰まる感じ。



つづきは次回。

学連最後の試合が終わった。

終わってみれば、ずいぶんあっけなかった。



もう負けたくなかった。

悔し涙を流したくなかった。

もう秋モで十分だと思ってた。



最後の締めくくりが１ぷーかぁ・・・みたいな。

去年と同じ成績。

チェック数は去年より多いから、少しは成長したってことかな。



１回踊って終わりだなんて、思っていなかったから、

もう2度とこのフロアで踊れないって分かった時、

目の前が真っ暗になった。



1次予選の踊り、全然満足できなかった。

持てるパワーは出し切った。

笑顔で踊った。

でも、2人の力はまだ出し切れていなかった。

もっと柔らかく、もっと大きく踊れたはず。

満足できないままで終わってしまった事が、すごく悔しい。

これが最後と思って踊った方が良かったのか。

それはよくわからない。。



レギュラーのみんなに、大学のみんなに、

合わせる顔がない。

悔しい。辛い。痛い。



こんな時、リーダーがいて良かったと思う。

勝った時の喜びは1人の時の倍喜べるし、

負けた時の悔しさは１人の時の２分の１で済む。

色んな感情を一番分かち合い、共に戦ってきたリーダーの存在は、

本当に大きいものだなあ、と。

改めて感じた。



私はもう４回生だ。

いくつもの試合を乗り越えた。

だから、いつまでも変わらぬ成績に右往左往してる場合じゃない。

自分の意思で変えられないことに対して、

悩むのはやめようと思った。

結果だけを見るのではなく、自分たちを見つめなおすべきだ。



夏にもっと練習できていれば・・とか、

まぁ後悔は色々あるけれど、

４年間積み上げてきたものは、残せたのかなって考えてみた。



私の目標は、

「私たちのダンスを見て、誰かが感動してくれるような踊りを目指して、

そしてうちの大学の団体優勝を目指して１つ１つの試合を大事に、幸せに踊る。」

「練習会に参加する中で、後輩にたくさん教える」

うん。

きっと、試合に負けたからって、目標が達成できなかったわけじゃない。

そう思えたのは冬全終わって何日か経った後だけど。

私たちのダンスを見て、「幸せです」って言ってくれる子がいた。

私のダンスを「４回生の先輩の中で、一番好きです」って言ってくれる子がいた。

応援してくれる人たちがいた。

１つ１つのダンスを大事に踊れた。

踊っている時、幸せだった。

練習会にたくさん参加できた。

試合中、立って声張って応援したし、後輩に色々教えることができた。



うん。

４年間の締めくくりの試合としてはよくなかったけれど、

今思い返してみれば、

４年間続けてきた意味はあった。

残せたものがあった。

そう思えるような４年間で本当に良かった。



フィナーレまであと４日。

友達と一緒に、ラテン人の応援プレート作った。

結構時間かかったけど、作るの楽しかった！！

冬全、みんなで一致団結して、頑張るんだ。

団体優勝するぞー！！



今日で最後のレッスン（フィナーレの足型作りは別として）で、

なんだかすごく淋しくて、感謝の気持ちもあって、

なんともいえない色んな感情が複雑に混ざってた。

最後に先生が

「背の高い人たちのホールドの下をぶわーーーっと通り抜けてやりなさい」

「あとは辛くても、しんどいーって顔しちゃダメだよ。ハッピーに！！」

「全日ワルツ、頑張ってね」

って。



先生・・

本当に　本当に　ありがとうございます。



ちょっと涙、出ちゃった。



よし、日曜日の冬全、これが最後の試合。

渾身のワルツを。

全神経を集中して、研ぎ澄ませて、

そしてハッピーに踊ります。



明日は朝早くから飛行機でぴゅーっと東京へ。

会議と髪上げ、楽しみ。

あとお父さんとお母さんに洋服とか色々買ってもーーらおっと。

うきうき★

そして明後日、全力で燃え尽きる。

なんかつかめてきた＾＾

今日は１回生シャドー部内戦があった。

うん、みんな1年でよく成長したね。

スタジオに行かずに、先輩から学んで吸収する1年間。

頑張ったね。

私にもこんな時期があったんだなぁ・・と微笑ましい目で見てた。



今日はジャッジ＆審査委員長、ということで、

ジャンケン運絶好調の私だったわけですが。



それとこれとは話が別。



審査員講評、女の子にちょっとキツく言い過ぎちゃったかな？

えへ★

普段は優しいことしか言わない私の口から

「下手です」なんて言葉が出たものだから、みんなにびっくりされたー笑

でもこれから先、皆に伸びていってほしい、という願いを込めて、

あえて厳しく講評させていただきました。

おこがましくてすみません★



これからリーパー編成があって、2人で踊ることになるけれど、

シャドーで踊れることはいつまで経っても大事。

その初心、みんな、忘れないでねーー！！