ローマの休日

４年間の学連生活を今更振り返ってみて思うこと。

卒部のとき「４年間楽しかったです」ってひとこと言うのに
あんなに声が震えて、涙が出そうになるとは思わなかった。

この部活に入って、楽しいこと、苦しいこと、悔しさ、喜び、出会い、別れ、
いろんな経験をした。
勝つ喜びと、それをはるかにしのぐ数の負ける悔しさを存分に味わった。
不思議だけど、勝ったときより、負けたときの思い出の方が印象に残ってるんだなぁ。

競技ダンスは、どんなに最高のダンスを披露したと思っても負けることはあるし
最悪の体調であっても勝ち進むこともある。
自分の感覚と成績は必ずしも結びつかないのがまた難しい。
「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」とは野村監督の名言だけど
負けには必ず要因があるから、それから目を背けずに向き合わなければならない。
これがまた簡単に越えられない山なのだ。
だからこそ、その山をついつい相手のせいにしてしまいがちだけど、
ふと立ち止まって自身のダンスを省みる謙虚さを学んだ。

競技ダンスではお互いをリーダー、パートナーと呼ぶ。
単純に「男女が一緒に踊る」相手ではなく、一緒に戦う仲間。
戦うのも一緒
勝ったときの喜びも、負けたときの悔しさも一緒に分かち合う。
お互いに支えあい、絶大な勇気を与えてくれる。そんな存在。
むかつくことも沢山あったけど（←笑）
おそらく大学時代を一番長く過ごした彼は、様々な場面で一緒にいて心強かった。

この部活に入って一番のスキルは、人前に出てもへっちゃらな度胸が身についたことかな笑

学連を卒業してからもダンスを続けていたけれど、
娘の命が宿ってからはしばらく小休止。
卒業後のダンスは、仲間とか、学連のときの熱さとはまた違う世界で
それはそれで楽しい。
正解が分からない道をがむしゃらに突き進んでいく感じ。
いつか、この生活が落ち着いたとき、また再開できたらいいな。