課税について考える2
この世にはフリーライダーと呼ばれる人がいる。
警察や消防隊がいい例のように
活動に必要なコストを負担せず、利益だけを享受する人のこと。
これを防ぐための一例として
会員になってお金を支払った人の家の家事だけ助ける消防会社が
アメリカにあるらしい。
ある日、会員の家が火事になって消防車が駆け付けたが、
会員の更新が切れていることを知り、その消防士たちは何もせずに帰ったという。
再分配がいけないと主張するリバタリアンは
「強制」を懸念している。
一般的福祉のために誰かを犠牲にするのは間違っている!
「自分を所有できるのは自分」という原則に反している!
そう言いたいのだろう。
でも、消防会社の例を見ると
必ずしもリバタリアンが正しいわけではないのでは・・・?
と思えてくる。
課税に関する、リバタリアンへの反論意見はー・・・
①貧しい者の方がよりお金を必要としている
②私たちには言論の自由があり、自分が選んだ長の意見ならば従うべき
③成功した者は社会に借りがある
④社会の一部である以上、自己所有権を放棄すべき
②④はちょっと似てるよね。
多数派の合意があっても、くつがえすことのできない政府の制限がある。
民主的に選ばれた政府には、国民に課税する義務がある。
それは同意に基づく課税でなくてはならないが、
1人1人の同意を得ることは無理。
ならば、最初の最初に
「私は社会に参加し、政治的な義務を引き受けますよー」と同意を得ておけばいい。
この社会にいる以上、同意とみなされて当然。
この辺りが議論の争点になりそう!
ただ反論するだけじゃなくて、
「自分が自分を所有する」ことナシに
リバタリアンが避けたいこと(つまり正義のために誰かが犠牲になる)ことを
避ける方法を考えなければいけないんだろうな。
具体的に何かって言われたら困るけど。
そんなマイケル教授の講義でした。
ほんと、為になる授業だわ!
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