ローマの休日

肉親の死は私のとって初めての出来事で、

何がなにやら分からずに、この3日間が慌しく過ぎていった。

テレビや本や話で、「死」についてはある程度分かっているつもりだったけど、

こんなにも真っ暗なものだなんて、知らなかった。



おじいちゃんが死んでも、世界は変わらず回り続けていて、

そんな世界に比べたら、人１人ってちっぽけな存在なんだなって思う。

でも、その１人は誰かにとってはとても大きな存在だったりするんだよね。



誰にでも、大切な人との別れがくる。

みんな、その悲しみを乗り越えて生きている。



だから、私はいつまでも悲しんでいてはいけないんだと思う。

一生懸命生きて、笑顔で毎日を過ごすことが、

おじいちゃんにとって一番の供養になるんだよね。



だからあたし、もう泣かないよ。

この3日間で、涙が枯れるほど泣いたしね！

多分今のあたし、確実に脱水症状！



きっと私より、おばあちゃんの方が100万倍辛い。

100万倍淋しい。

私がしっかりしなきゃいけない。



この３日間のこと、悲しみや苦しみは私の心にそっとしまっておこう。

明日からは、笑顔でがんばろう。



おじいちゃん、わたしたちのこと、天国で見守っていてください。

おばあちゃんなら、私がついてるから安心してね。

今まで、本当に、本当に、ありがとう。

さようなら。