おじいちゃん
悲嘆、拒絶、後悔、感謝、虚無、喪失、落胆、色んなものが私の中で渦巻いてる。
みなの前では「大丈夫だよ」と気丈にふるまう自分がいるけど、
ホントは全然大丈夫じゃなかったりして。
こうやって書かないと、自分がどうにかなっちゃいそうなので、
誰も読まないブログに書き綴ります。
12月16日の、この忘れられない日のことを記録として遺すためにも。
「おじいちゃんがな、もうだめやねん」
弱々しい声のおばあちゃんからの電話を受けて、私は急いで病院へ向かった。
タクシーから降りて、走って、走って、
エレベーターに乗って、3階を押して、「閉じる」ボタンを何回も押した。
病室にはいったとき、
おじいちゃんは目を開いたまんま動かなかった。
一瞬、時がとまった。
死んでるのかな、と思った。
幸い微弱ながら心臓は動いていて、
おじいちゃんはぴくりとも動かないのに
ベッドの脇にあるモニターだけは、波動を描いて動いていた。
「おじいちゃん」って呼んだけど返事はなくて、
何度も何度も何度も何度も呼んだけど、答えが返ってくるハズもなくて。
おじいちゃんの顔を覗き込んだけど、
おじいちゃんの目の光は暗くて、虚ろで、私を見てはくれなかった。
涙がとまらなかった。
電気毛布にくるまれたおじいちゃんの手を握ってみると
少し温かくてほっとした。
私が到着してしばらくしてから、
おじいちゃんは静かに息を引き取った。
その瞬間が全然分からなかった。
私がおじいちゃんの手を握っていたら、お医者さんが
「機械が心停止を告げています。確認させていただいてもよろしいでしょうか。」
って、突然やってきた。
「○○○○ ○○○○様、十九時三十九分ご臨終です」
訳が分からなかった。
おじいちゃんの目は開いたまんまで、まぶたをおろしても
うっすら目が開く。
まだ生きてるみたい。
「おじいちゃん」って呼んだけど、やっぱり返事はない。
頬は痩せこけて窪んでいて、
手足は骨の形が分かるほどに細くなっていて、
口は開きっぱなしで乾燥していて、
少し恐かった。
おじいちゃんの手をもう一度握ったら、
ものすごく冷たくなっていた。
「何もしてあげられなくて、ごめんね。
今まで、本当にありがとう。」
意識があれば、ただ一言「ありがとう」と伝えたかった。
けれど、それも叶わず逝ってしまった。
おじいちゃん、半年ほどの入院生活、よく頑張ったね。
しんどかったでしょ。
辛かったでしょ。
きっと、病院で1人淋しかったよね。
もっと一緒にいてあげれば良かった。
毎日「ありがとう」と言ってあげれば良かった。
マッサージしたり、清拭したり、何か介助してあげれば良かった。
後悔とは、字の如く、後から悔やむもの。
もっとこうしてあげれば良かった って。
でも多分、その時はその時にできる精一杯のことをしてきたんだと思う。
だから後悔することなんて、何もないんだ。
そうだよね?
お正月は家に帰りたい、そう言って頑張ってたおじいちゃん。
あともうちょっと長く生きれたら、一緒にお正月を過ごせたのになぁ。
家に帰りたがってたから、
おじいちゃんの体を家まで運んで、お寺のお坊さんを呼んで供養してもらった。
葬儀屋さんが、冷たくなったおじいちゃんの体の周りにドライアイスを敷き詰めた。
そんなことしたら、おじいちゃん寒がるよ。。。なんて思いながら、ぼーっとその光景を眺めていた。
供養が済んで、仮お通夜。
顔の上にかかった布を取り払って、おじいちゃんの顔を見てみた。
薄化粧をしてキレイになったおじいちゃんの顔は、どことなく優しそうな表情を浮かべていた。
この日、私はおじいちゃんの隣で眠りについた。
みなの前では「大丈夫だよ」と気丈にふるまう自分がいるけど、
ホントは全然大丈夫じゃなかったりして。
こうやって書かないと、自分がどうにかなっちゃいそうなので、
誰も読まないブログに書き綴ります。
12月16日の、この忘れられない日のことを記録として遺すためにも。
「おじいちゃんがな、もうだめやねん」
弱々しい声のおばあちゃんからの電話を受けて、私は急いで病院へ向かった。
タクシーから降りて、走って、走って、
エレベーターに乗って、3階を押して、「閉じる」ボタンを何回も押した。
病室にはいったとき、
おじいちゃんは目を開いたまんま動かなかった。
一瞬、時がとまった。
死んでるのかな、と思った。
幸い微弱ながら心臓は動いていて、
おじいちゃんはぴくりとも動かないのに
ベッドの脇にあるモニターだけは、波動を描いて動いていた。
「おじいちゃん」って呼んだけど返事はなくて、
何度も何度も何度も何度も呼んだけど、答えが返ってくるハズもなくて。
おじいちゃんの顔を覗き込んだけど、
おじいちゃんの目の光は暗くて、虚ろで、私を見てはくれなかった。
涙がとまらなかった。
電気毛布にくるまれたおじいちゃんの手を握ってみると
少し温かくてほっとした。
私が到着してしばらくしてから、
おじいちゃんは静かに息を引き取った。
その瞬間が全然分からなかった。
私がおじいちゃんの手を握っていたら、お医者さんが
「機械が心停止を告げています。確認させていただいてもよろしいでしょうか。」
って、突然やってきた。
「○○○○ ○○○○様、十九時三十九分ご臨終です」
訳が分からなかった。
おじいちゃんの目は開いたまんまで、まぶたをおろしても
うっすら目が開く。
まだ生きてるみたい。
「おじいちゃん」って呼んだけど、やっぱり返事はない。
頬は痩せこけて窪んでいて、
手足は骨の形が分かるほどに細くなっていて、
口は開きっぱなしで乾燥していて、
少し恐かった。
おじいちゃんの手をもう一度握ったら、
ものすごく冷たくなっていた。
「何もしてあげられなくて、ごめんね。
今まで、本当にありがとう。」
意識があれば、ただ一言「ありがとう」と伝えたかった。
けれど、それも叶わず逝ってしまった。
おじいちゃん、半年ほどの入院生活、よく頑張ったね。
しんどかったでしょ。
辛かったでしょ。
きっと、病院で1人淋しかったよね。
もっと一緒にいてあげれば良かった。
毎日「ありがとう」と言ってあげれば良かった。
マッサージしたり、清拭したり、何か介助してあげれば良かった。
後悔とは、字の如く、後から悔やむもの。
もっとこうしてあげれば良かった って。
でも多分、その時はその時にできる精一杯のことをしてきたんだと思う。
だから後悔することなんて、何もないんだ。
そうだよね?
お正月は家に帰りたい、そう言って頑張ってたおじいちゃん。
あともうちょっと長く生きれたら、一緒にお正月を過ごせたのになぁ。
家に帰りたがってたから、
おじいちゃんの体を家まで運んで、お寺のお坊さんを呼んで供養してもらった。
葬儀屋さんが、冷たくなったおじいちゃんの体の周りにドライアイスを敷き詰めた。
そんなことしたら、おじいちゃん寒がるよ。。。なんて思いながら、ぼーっとその光景を眺めていた。
供養が済んで、仮お通夜。
顔の上にかかった布を取り払って、おじいちゃんの顔を見てみた。
薄化粧をしてキレイになったおじいちゃんの顔は、どことなく優しそうな表情を浮かべていた。
この日、私はおじいちゃんの隣で眠りについた。
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