恋愛観
「別れ」という結末が衝撃なだけに
うまくいかなかった場合は「失敗だった」という思いがついてまわりやすい。
でも、それならば結婚までたどりつかなかった恋愛はすべて失敗ってことになる。
今や、晴れて結ばれて結婚に至ったとしても、
そのあとに別れてしまうカップルも珍しくない。
では、どこまで2人の仲が続けば、その恋愛が成功ということになるのか?
最近の私は、結婚したいと思える人としか付き合わない。
そう心に決めていた。
でも間違ってるのかな、ワタシ。
そもそも、結婚を目的に恋愛するのは本末転倒のような気がしてきた。
恋愛や結婚に限らず、人と人との関係は
出会いと別れの間の、ほんの短い狭間によって成り立っている。
数ある人の中で縁があってこその出会いであり
その貴重な出会いもいつかは別れという終焉を迎えることになる。
どんなに仲むつまじく暮らしてきた夫婦でも
どちらかの死という形で別れを迎えざるをえないし、
かといってともに死を同じくするのが理想の夫婦というわけでもない。
出会いが奇跡的なもので、別れが宿命的であればこそ、
お互いにつきあっていられる今を大切にしたい。
そのような人間関係において、
失敗とか、成功とか、軽々しく断定できるはずがない。
別れはとても悲しく、せつない。
そのつらさを断ち切るために、
相手のことを憎んだり、
自分を許せなくなったりすることがあるかもしれない。
けれども、そんなつらい時期も、
これから続いていく長い人生から見れば
いっときのことだ。
ひとつの恋愛の終わり、人との別れを
「失敗だった」と切り捨ててしまうのではなく、
その間に味わった充実した時間をありがたく思える人になりたい。
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