ローマの休日

１２月１６日。すいようび。

おじいちゃんは、仏様になった。



去年のこの日から１年間、私が無事に生きてこれたのは、

きっとおじいちゃんが見守ってくれてたからだよね。

ありがとう。



気が遠くなるくらい、すんごく長いお経を聞きながら、

おじいちゃんのこと思い出してた。



オシャレな帽子かぶって、「ちょっと行ってくる」と散歩にいくおじいちゃん

ご飯食べながらおばあちゃんとケンカするおじいちゃん

部屋のすみっこでソリティアしてるおじいちゃん

たこやきが熱い熱いと言いながら、口いっぱいに頬張るおじいちゃん

いっつも私の大好物のクリームソーダを食べさせてくれたおじいちゃん



死ぬって、どんな感じなのかな。

あの時のおじいちゃんの顔、鮮明に覚えてる。

目と口が開いたまんまのおじいちゃん。

苦しかった？痛かった？

それとも、痛みから解放されたって思った？

私が到着した時は、何も喋れない状態だったけど、

きっと私が来るのを待っててくれたんだよね。

最後の最後に、力を振り絞ってくれたんだよね。



人はいつ死ぬか分からない。

終わりは突然やってくる。

だから、今を大事に生きなきゃいけない。

後悔しないように、精いっぱい生きなきゃいけない。

私は、今「あなたはあと１０分で死にます」って言われても、

悔いは何１つない。

・・・はず（笑）

これからも、そうでありたい。