ローマの休日

こんなにも人を「嫌い」と思ったのは初めてだ。

心がかき乱される。

気が狂いそう。



顔を見たくない。

声も聞きたくない。

考えたくない。

けれど考えてしまう。

いっそのこと無関心になりたい。



誰かを嫌いになることなんて、今までなかったのに。

どうしちゃったんだろう。





気の許せる友達だった。

だから、たとえ言いにくいことでも、注意した。

直してほしかったから。

ずっと一緒にいたいと思ったから。



でも、今はもう、そんなことどうでもいい。

疲れた。



「そういう子」って割り切って付き合っていくしかない。

今のままじゃ、トモダチにはなれないけれど。



友情って、こんなにも簡単に崩れるものなのかな。

私の中で、ぷつりと音を立てて切れた糸。



さあ、これからどうしようか。




人は、自分が正しいと思っている。



だから、冷静になって思い返してみないと、

自分にも非があることに気付かない。



こんな風になってしまった原因を、

私の心が落ち着いてきたら、もう少しだけ振り返ってみよう。

それでもやっぱり自分に非がないと思うのなら、

それは「彼女と自分は合わない」ということ。



もしそうなら、無理に付き合う必要はない。

そういうこと。



キライって感情は、ものすごくエネルギーを消費するんだね。

どうせなら

タノシイ、ウレシイ、シアワセ

そんな感情にエネルギーを注ぎたい。